山根:EUが石炭に踏み込んだので、日本の石炭はどうなのかというところを見ていきます。日本はオーストラリアからの輸入が約70%で、ロシアからは約15%しか輸入していないんです。ただ、業界を個別に見ていくと、ロシア産石炭にものすごく依存しているところもあるんです。それはセメント業界です。



坂田:セメントですか?



山根:セメントの原料に石炭を使います。セメント業界の石炭の輸入元は50%がロシアなんです。業界第2位の住友大阪セメントだと80%。業界1位の太平洋セメントでも60%。これはかなりロシアに依存していますね。セメントからコンクリートを作ります。つまりこれは、建物を建築をするときの材料の高騰に直結しますね。ここのところ輸入木材が値上げされていて、建材ショックといわれていますが、ここにセメントも加わってくると思います。



坂田:木造だけでなくコンクリート造も建築費が上がると。



山根:上がるでしょうね。もう今は何もかも(物価が)上がって、上がらないもの見つからないぐらいの状況になってきています。

https://rkb.jp/article/98303/