例年、4月10日から解禁となる道東沖の太平洋でのサケマス漁は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の影響で、漁に必要な日本とロシアの漁業交渉が始まっていませんでしたが、週明けの11日にも、政府間で交渉を行う方向で調整していることが分かりました。

根室沖など、日本の排他的経済水域で行われるサケマスの流し網漁は、ロシアの川で生まれた魚が多く、日本とロシアの政府間の漁業交渉で、毎年、漁獲量などの操業条件を決めています。
例年は、交渉を経たうえで4月10日から解禁となりますが、ロシアの軍事侵攻の影響でこれまで交渉が始まっていませんでした。
このため、漁業者のあいだでは、出漁のめどがたたないことへの懸念の声が上がっていました。

日本を含む各国がロシアに対して厳しい制裁を科すなかでの異例の漁業交渉となります。
水産庁としては、日本の漁業の権益を確保するために、交渉は避けられないと判断したものとみられます。
ただ、日本政府は、8日、石炭の輸入禁止や外交官の追放などロシアに対する追加の制裁措置を打ち出しています。
これまでの日本の制裁にもロシア側は強く反発しているだけに、交渉自体が決裂したり、実際に始まっても難航するおそれもあります。
(一部略、詳細はリンク先で)
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220409/7000045292.html