原材料価格や物流費の上昇で、4月からメーカーや小売り各社が生活必需品を値上げする中、イオン九州は6月末まで、プライベートブランド(PB)「トップバリュ」の食料品や日用品計約5千点の価格を据え置く。複数のセールを同時展開することで、メーカー品も食料品を中心に幅広い価格抑制を継続し、顧客の囲い込みを狙う。 イオン佐賀大和店(佐賀市)の食料品売り場では1日、カップ麺や飲料水、缶詰、菓子類など保存が利く「トップバリュ」の食料品を一角に集め、6月末までの価格据え置きを掲示物で伝えた。また食用油やトイレットペーパーなど4月からの値上げが伝えられていたメーカー品も対象に、「本気の価格」や「月間おすすめ価格」と銘打った複数の売り出しを同時に展開。ベビー用品や年度初めに需要の多い文房具などの売り場も含め、値引き対象の豊富さをアピールしていた。 森雅信店長は「スケールメリットを生かした仕入価格の引き下げや、物流面も含めたコスト削減で価格抑制を継続できる」と説明。「たくさんの商品を売り出し対象にしており、販売している私たちも値上げを感じないほど。特に新生活などで物入りなこの時期に、皆さんの暮らしを少しでもサポートできれば」と話した。(志垣直哉)
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