厚生労働省は6日、米ノババックス社の新型コロナウイルスワクチンについて、承認されれば5月23日の週から配送を始めると都道府県などに通知した。4月18日に厚労省の審議会で承認の可否が議論される。承認されると国内で4種類目のワクチンとなり、まずは全国に約10万回分を配ることを予定している。

ノババックスのワクチンは、18歳以上を対象にワクチンを接種していない人への1、2回目接種だけでなく、すでに別のワクチンをうった人への3回目接種としても使う見込み。国内で現在使われているものとはしくみが異なる「組み換えたんぱくワクチン」と呼ばれるタイプで、遺伝物質の「m(メッセンジャー)RNA」を使った米ファイザー製や米モデルナ製のワクチンだとアレルギー反応が起きる人などへの接種を想定するという。

厚労省は、ノババックスのワクチンについて各都道府県に1カ所以上の接種会場を設置するよう要請。承認されれば、ワクチン配送後の5月下旬にも接種が始まる見込み。(市野塊)

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