「世界トップ100に10校を」安倍政権が描いた大学成長戦略の現状は

2022/4/11 16:00(最終更新 4/11 18:58)

 安倍晋三内閣が「今後10年で世界大学ランキングのトップ100に日本の10校を入れる」と掲げた成長戦略の達成期限が2023年に迫った。この間、文部科学省は大学の国際競争力アップを目指して「指定国立大学法人制度」や「スーパーグローバル大学創成支援事業」といった手を打ってきたが、最新ランキングで100位に入っているのは東京大と京都大のみ。目標達成の見通しは立たない。

 ランキングの一つとして参考にされているのが英教育誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」(THE)のもので、21年秋に出た最新ランキングでは東大が35位、京大が61位。東北大が201〜250位、大阪大が301〜350位と続いた。

 安倍内閣が「世界トップ100に10校」という成長戦略を閣議決定した13年当時、前年秋に発表されたランキングは東大が27位で京大が54位、東京工業大が128位、東北大が137位、大阪大が147位だった。

https://mainichi.jp/articles/20220409/k00/00m/040/249000c