2-3-3 「バックラッシュ」の言説史 2005年〜

自民党PT、自民党本部ホールで「過激な性教育・ジェンダーフリー教育を考えるシンポ」開催。自民党所属国会議員、地方議員や一般参加者など約500人が集まる。安倍晋三、「ジェンダーフリーを進めている人たちは、国家家族の価値を認めないのが特徴。社会、文化の破壊にもつながっている」「ジェンダーフリーが間違っているとの国民的なコンセンサスが,やっとできた。自民党の中にもできた。次には、「ジェンダー」がどうなのか。それが大きなテーマだ。ジェンダーは後天的社会的に作られた性とされるが,それは大変に曖昧だ。性差の多くは先天的に作られている。ジェンダーは誤解を招きやすい言葉なので不適切だ。見直しが必要だ」「基本法そのものについても検討していきたい」と言及。 八木秀次、「社会主義の主張でありマルクス主義の主張だ。ジェンダーフリーでは,男女を区別することは男の支配,女の服従を意味する。これは階級闘争の考え方である。家族の廃止は「共産党宣言」にあるように,共産主義の考え方だ」「性教育は原始共産制のフリーセックスを理想とする教育思想が背景にある」と言及。
自民党PT、各級所属議員に『新・国民の油断』を配布。
『正論』(05年06月号)、光原正「フェミニズム世界革命を阻止せよ2 アメリカ「10年戦争」の教訓は無視された」、千葉展正「教科書は国民の手に取り戻せたか ジェンダーフリー隠しに手を貸す文科省」掲載。
ジョン・コラピント『ブレンダと呼ばれた少年』、扶桑社より復刊。「ジェンダーフリーの“嘘”を暴いた本書の意義」と題する八木秀次の解説が掲載される。