神戸市立王子動物園(同市灘区)から岩手サファリパーク(岩手県一関市)へ移送中に死んだキリンの雌「ひまわり」(1歳)の死因について、同パークは16日までに「呼吸不全および循環器不全と考える」と発表した。輸送箱内で体勢を変えようとして転倒し、首を折り曲げた状態から元に戻せなかったとみられるという。


 同パークホームページによると、解剖の結果、特段の基礎疾患は見つからなかった。熱中症については「可能性は低い」とした。キリンを搬送するときは、箱の中で四肢を伸ばし、首も前方に伸ばした状態が理想姿勢だといい、「今回の搬送時の体勢もその状態だった。(箱は)ひまわりの体格に的確なものだったと考えられる」とした。
 その上で「皆さまに悲しい思いをさせてしまいおわび申し上げます。何よりひまわりの冥福を心からお祈り申し上げます」と記した。王子動物園もホームページで「今回の件を教訓として、動物の安全な移送に努める」とした。
 ひまわりは2020年7月、同園で19年ぶりのキリンの赤ちゃんとして誕生。繁殖のために12日朝、同パークに向け出発したが同日夜、新潟県のパーキングエリアで止まった際、箱の中で倒れているのが見つかった。

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