中国電力ネットワークは太陽光発電の供給が増えすぎて大規模な停電になるのを防ぐため、17日、発電事業者に発電を一時的に停止させる「出力制御」を行うと発表しました。中国電力管内で出力制御が行われるのはこれが初めてです。

電気は発電量と消費量が常に一致するように保たれているため、太陽光の発電量が増えすぎて需要とのバランスが崩れると、発電所が止まって大規模な停電になるおそれがあります。

中国電力ネットワークによりますと、17日の日曜日は企業などの電力需要が減少する一方、晴れて太陽光の発電量が増えることが見込まれるということです。

このため大規模な停電になるのを防ぐため、太陽光発電などの事業者に発電を一時的に停止させる「出力制御」を行うと発表しました。

時間帯は17日午前8時から午後4時までを見込み、管内で太陽光と風力で発電する最大で60万キロワット分が対象になります。

中国電力管内で出力制御が行われるのはこれが初めてです。

管内では再生可能エネルギーの導入が増え、このうち太陽光による発電量はこの10年で10倍以上に増えて、600万キロワットに上っています。

中国電力ネットワークは「電力の安定供給と再生可能エネルギーの受け入れを拡大するため必要な取り組みなので、協力をお願いしたい」としています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220416/k10013585631000.html