急速に高齢化する韓国、国内人口は来年5000万人割れ
2040年には生産可能人口がわずか56%に
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少子高齢化の影響で「人口絶壁」に直面している大韓民国では国内に住む韓国人の人口が来年5000万人を割り込む見通しだ。2040年には国内に居住する韓国人と外国人を合わせた全人口も今より140万人以上減少するという。

 韓国統計庁が14日に発表した「将来人口推計を反映した内・外国人人口展望(2020−2040)」によると、今年5163万人の大韓民国全体の人口(韓国人と外国人)は2040年には5019万人にまで減少する。今年よりも144万人少ないことになる。

 今年5003万人だった韓国人は来年4992万人に減り、はじめて5000万人を下回る。2040年には4803万人にまで減少すると予想されている。その一方で国内に居住する外国人は毎年少しずつ増加しそうだ。今年160万人(全人口の3.1%)の外国人が40年には216万人(4.3%)に増えるという。

 高齢化も急速に進んでいる。韓国人のうち65歳以上の高齢人口は今年の892万人(17.8%)から2040年には1698万人(35.3%)となり、今後18年間で2倍近くに増える。65歳以上人口が全人口の20%以上を占める「超高齢社会」となるのは3年後の25年(1045万人、総人口の21%)と予測されている。

 また韓国人の生産可能人口(15−64歳)も今年の3526万人(70.5%)から2040年には2676万人(55.7%)に減少する。40年には働く人の割合が国民のほぼ半分になってしまうのだ。韓国人の生産可能人口はベビーブーム世代(1955−1963年生まれ)が高齢化する2020年代以降は年平均35万人ずつ減少し、30年代になると55万人ずつ減少する。生産可能人口100人が扶養する高齢者数を示す「高齢者扶養比」は今年の25.3人から40年には63.4人へと一気に増える。

ファン・ジユン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版