プーチン大統領(4月12日の会見より)
「西側諸国が金融・保険・海上輸送を含め状況をさらに悪化させるのであれば、食料不足と世界市場における価格の高騰が間違いなく世界の一部地域における飢餓を引き起こす」

プーチン氏の理論では、西側のロシアへの制裁によって物流が止まり、物が滞り価格が高騰している。制裁を止めないと
世界に飢餓を引き起こすぞ、というものだ。元防衛大臣の森本敏氏は憤りを隠さない。

森本敏 元防衛大臣:
西側の制裁は何のために行ったかってことです。理論が逆転してて話にならない。私は今回のロシアの軍事侵攻は、
食料の戦争でもあると思う。明らかに食料で困って死ぬ人のほうが軍事的攻撃によって死ぬ人よりもグローバルに見れば多い。

だからものすごく深刻だ。食料の最大の危機というのは肥料貿易が止まること。肥料が止まれば生産は落ちる。肥料こそ
食料の根っこである。それが今両方止まっているんだから…ロシアがけしからんのは、自分の国で消費する分は国民のために
維持している。輸出できる分を出せばいいんだけれど、出さないで、例えば国連人権委員会でロシアへの制裁に反対した国には
その見返りに食料をやる。それ以外の国には(食料を)やらない。まさに食料を外交と軍事の武器に使う。ロシアの穀物が
なければ生きていけない国、中東・アフリカ・中南米の一部の国が飢餓状態になっている。プーチンは西側の制裁を反転、
圧力に使っている。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye6013461.htm