北海道・旭川市の公園で女子中学生が遺体で見つかった問題で、第三者委員会は性的行為の実行を繰り返し求めたことなど、6項目の行為についていじめと認定しました。

(旭川市教育委員会 黒蕨真一教育長)「中間の調査結果として、いじめとして取り上げる事実について説明があった。

この結果を教育委員会として大変重く厳粛に受け止めており、いじめの認知にいたらなかったことを深く反省し、ご遺族の皆様に心痛と負担をおかけしたこと、大変申し訳なく思っており、この場を借りて心から深くお詫び申し上げる」

旭川市内の公園で2021年3月、当時中学2年生だった廣瀬爽彩さんが凍死した状態でみつかった問題で、旭川市教育委員会の第三者委員会はいじめ行為を認定し、15日の会見でその詳細について明らかにしました。

第三者委員会がいじめと認定したのは6項目。

スマートフォンのグループ通話で性的な発言を繰り返し、体を触ったことや、廣瀬さんに菓子代などの代金を繰り返し負担させていたこと。

性的行為の実行を繰り返し求めたことなどが、いじめ行為と認定されました。

認定されたいじめ行為には、廣瀬さんの「死にたい」という趣旨の発言に対し「死ぬ気もないのに死ぬとか言ってんじゃない」などの不適切な発言をしたことも含まれます。

その後廣瀬さんは増水した川に入り、ひざ下まで水に浸かったことも明らかになっています。

第三者委員会は、今回のいじめ行為には生徒7人が関わっていたと説明しました。

関係者によりますと中間報告を受け、遺族側は報告の一部について「加害者の供述だけで事実認定をしていて、被害者の受け止めに関する事実関係が欠けている」などとして、意見書の提出を検討しているということです。

遺族側は午後6時から会見を開く予定となっています。

今回、第三者委員会がいじめとして認定した6項目です。

グループ通話などで性的な話題を繰り返し、身体接触を持った

深夜・未明に公園に呼び出し、他の人がいないことを伝えなかった

菓子などの代金を繰り返し支払わせた

性的な話題を長時間続け、性的な動画の送信を要求し続けた

性的行為の実行を何度も求め、状況を静観した

からかい続け、パニック状態になった廣瀬さんを突き放す発言をした
http://news.yahoo.co.jp/articles/5fb69d57ab3839acbac94751fac0b6fb164eabb1