“食卓の優等生”が落第ピンチ?もやしの値段を徹底リサーチ【Nスタ】

食卓の優等生「もやし」の値上がりは始まっているのでしょうか。東京都内のスーパーから生産工場まで、徹底的に調べてみました。実は“また別の優等生”についても、「秋以降にさらに値上げ」との予想が出ているんです。

■“食卓の優等生” もやしの相次ぐ値上がり
     
様々な商品の値上げが続く中、脇役ながらもお腹を満たしてくれると人気のもやしに今、異変が!

「ジンギスカン霧島 浅草店」では、肉をオーダーすると無料でもやしがついてきて、おかわりも自由なのですが・・・

ジンギスカン霧島 丸山広幸部長
「もやしのほうも3月から以前より1割ほど値上がっていますので、さすがに厳しいところはあると思います」

毎日約10キロのもやしを使用するため、もやしの値上がりでお店の負担も月数千円アップ。

ジンギスカン霧島 丸山広幸部長
「当店にとって、もやし無料はうりになっておりますので、今後も続けていくつもりです」

都内のスーパー「アキダイ関町本店」をのぞいてみると・・・もやしが一袋30円で売られています!

また別のスーパーでは、2月末に20円だったもやしが4月12日時点では29円に・・・

スーパーイズミ 五味衛社長
「本来なら35円くらいで売りたいところなんですけど、我慢して29円で売っている形なんです」

■月額200万円以上 値上げの原因は「燃料費」

毎日40トンのもやしを生産し、首都圏などのスーパーに出荷している旭物産 小美玉工場。もやしは原料の豆から栽培を行っています。そこにあった問題が・・・

旭物産 林正二社長
「燃料費が1年前に比べて大体2倍くらいになっているんですね。月に大体200万円以上かかってます」

くみあげた地下水の温度を20度以上に保っているのですが、その燃料費が2021年の約2倍に。

さらに中国から輸入している原料の値上がりや電気代、包装資材などの値上がりも追い打ちとなり、経費が年間1億円以上も増加する状況となっているんです。

これまで1円単位でコストを抑えてきましたが、もはや企業努力では限界だといいます。

旭物産 林正二社長
「大体1割くらいの値上げを要望しているというのが現状です。“採算的に苦しい”を通り越して赤字続きで廃業する業者も出てくるのではないか。価格見直しをしなければもう全て成り立たない」
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye6012716.html