イスラエル、ハマスの軍事拠点を空爆 ガザからのロケット弾に報復 | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220419/k00/00m/030/150000c

 イスラエル軍は19日、パレスチナ自治区ガザ地区から発射されたロケット弾を迎撃した後、ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスの軍事拠点を空爆したと発表した。ガザからロケット弾が発射されたのは1月以来。エルサレムでイスラエル警察とパレスチナ人の衝突が続いていることへの抗議とみられる。

 地元メディアによると、攻撃を仕掛けたのはハマスと協力関係にあるイスラム過激派「イスラム聖戦」とみられる。双方に負傷者は出ていない。ハマスのカセム広報官は「(イスラエルによる)占領への抵抗は当然の権利だ」と述べた。

 イスラム教徒の信仰心が高まるラマダン(断食月)とユダヤ教の祝祭が重なった4月15日以降、双方の聖地であるエルサレムの「神殿の丘」ではイスラエル警察とパレスチナ人が衝突。その際、警察がイスラム教礼拝所「アルアクサ・モスク」に立ち入って、中にいたパレスチナ人たちを拘束したため、ハマスのほか、ヨルダンやアラブ首長国連邦(UAE)などのアラブ諸国もイスラエルへの非難を強めている。【エルサレム三木幸治】