あえて直球、バーの名前は「田中ゲイ企画」 保守的な町に新たな交流:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASQ456S9DQ3XTZNB009.html

山口市の湯田温泉に3月、「BAR 田中ゲイ企画」というバーがオープンした。性的少数者が集まりやすいように、とあえて直球の店名だ。オーナーは自らがゲイとカミングアウトしている田中愛生(あいき)さん(32)。「山口の外から来た自分が新しい風を入れたい」と新たな交流に期待を寄せる。

田中さんは2019年から住む山口を「保守的な町」だと感じてきた。性的少数者のカップルを公的に認定する「パートナーシップ宣誓制度」の導入について県内では宇部市のみにとどまり、山口市は「ほかの自治体の動向を注視する」と動きが進んでいない。田中さん自身、性的マイノリティーの人について「本当にいるのか」と話されているのを市内で耳にしたこともある。

「山口の歴史的な風土はとても好き。だから、自分にとってもっと住みやすい町になってほしい」

店は性的指向に関係なく入れる「ミックスバー」として営業し、ゲイの人だけが参加するイベントの日も設ける予定だ。目指すのは一緒に楽しく飲みながら、ゲイの人たちのことを知る入り口のような場所。すべての人に隔てのない明るい町は、昔から住む人たちにとっての暮らしやすさにもつながると信じている。

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