英国を中心に子どもが重い急性肝炎を発症したという報告が4月に入って相次ぎ、世界保健機関(WHO)が警戒を強めている。欧州疾病予防管理センター(ECDC)は19日、アイルランドやスペインなどの欧州各国のほか、米アラバマ州でも疑い報告が寄せられたと発表。各国で原因究明に向けた調査が進んでいる。

最初に症例を確認した英国の健康安全保障庁によると、今年1月1日〜4月12日に英国全体で74人の小児の急性肝炎の報告があった。多くで黄疸(おうだん)や下痢、腹痛などの胃腸症状がみられ、6人が肝臓移植を受けていた。
74人はいずれも新型コロナウイルスのワクチン接種を受けておらず、ワクチンとの関連は否定されている。飲食物や生活習慣にも共通点は見られなかったという。
https://www.asahi.com/sp/articles/ASQ4N6SFLQ4NUTFL00Z.html?iref=sptop_7_06