当初は人気ユーチューバーを囲むサークルだった…反ワクチン集団「神真都Q」が過激化した根本原因

4/21(木) 13:16配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/d99ee33057e642fa05b9ccae578ef0a145f30801?page=2


■全国的な規模で共鳴者が存在

 独自解釈の内容を具体的にいえば、大和民族をたたえる民族主義的な傾向、Qアノンにはないオカルト的な説や描写の追加であり、最終的には、世界を影で支配する悪い宇宙人の種族と、善なる宇宙人の遺伝子を引き継ぐ大和民族や龍神との戦いという物語にまで、Qアノンの主張を換骨奪胎してしまった。

彼らの陰謀論のなかで、新型コロナワクチンの接種は悪であり阻止しなければならないものとされた。

 この独自の陰謀論が完成すると、2021年12月26日に「神真都覚醒」が宣言され、イチベイをリーダーとする神真都Qが設立された。YouTubeやTwitterを使って活動をしていたこともあり、すでに共鳴者は全国的な規模で存在していた。

とりわけ、イチベイの強いタレント性がファンにはたまらなかったようだ。

 神真都Qは設立から2週間足らずの1月9日に、東京で大規模な反ワクチンデモを実施している。

こうした活動を支え、大所帯をまとめるのに活用されているのが、全国の地域グループごとに開設されているLINEのオープンチャットだ。接種妨害行動のような重要案件は極秘裏に計画され連絡が行われているが、幹部からの通達の拡散や構成員同士の会話は、24時間いつでもLINE上で行われているのである。

 こうしたネットツールの使いこなしは神真都Qの特異性のように語られがちだか、むしろネットツールを使わないと活動が成り立たないほどの組織化にこそ、彼らの本質がある。