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歩行者の信号無視横断にドライバーは戦々恐々 警察も対策強化 歩行者が加害者になるケースも?
https://news.yahoo.co.jp/articles/7813e82fcfd5c04225e999dcd148fe0c3f4a9747
 交通事故が発生しやすい場所のひとつに、横断歩道が挙げられます。

 横断歩道では、とくにクルマと歩行者が衝突する事故が多く、警察庁の資料によると2016年から2020年までの
5年間で5451件発生しており、そのうち約7割の3911件が、歩行者が道路を横断しているときに発生しています。

 しかし事故が起こりやすい場所は、横断歩道だけではありません。

前述の警察庁の資料では、横断歩道以外の場所でも事故が発生しており、さらに横断歩道外横断や、
走行車両の直前・直後の横断など、歩行者の7割以上に法令違反があることが分かっています。

 各都道府県の警察は、歩行者の法令違反が増加傾向にあることから、SNSを活用して歩行者に向けて交通ルールを守るよう呼びかけています。

 これについて、奈良県警の担当者は以下のように話します。

「奈良県では2022年1月に歩行者が道路を横断中にクルマにはねられた事故が発生しているほか、
歩行者が赤信号を無視して横断し事故になったというケースも発生しています。」

※ ※ ※

 交通ルールを守る意識は、ドライバーはもちろん歩行者であっても心がける必要があります。

 道路交通法第7条では、「道路を通行する歩行者又は車両等は、信号機の表示する信号又は警察官等の手信号等に従わなければならない」と
定められており、仮に違反した場合、歩行者であっても「2万円以下の罰金又は科料に処する」とされています。

 歩行者であっても、自ら安全を守る意識が大切です。


■歩行者が加害者になるケースも!?

 2021年には歩行者側が加害者として摘発されるケースもあったといいます。

 高知県警によると、高知県内の国道で、男性が赤信号の横断歩道を横断していたところ、バイクに接触。

 これによりバイクは転倒し、運転していた男性は左手を骨折するなどの重傷を負いました。歩行していた男性は、けがはなかったといいます。

 この事故では、歩行者の男性を重過失傷害の疑いで書類送検したといいます。

 このほか、静岡市と北九州市で信号無視をした歩行者とバイクが衝突する事故が発生し、歩行者が書類送検されるケースも。

 こうした歩行者の交通ルールの周知徹底について、各都道府県の警察はそれぞれ取り組みを実施。

 兵庫県警は、歩行者の事故背景に歩行者自身の交通違反もあるとして、独自の「歩行者指導警告書」を導入。

 これは、法令違反を犯した歩行者に対して交付されるもので、警告書には氏名、違反事項、警告を受けた年月日などの項目が記載されます。

 こうした歩行者への警告書の交付は、兵庫県以外では実施されていないようですが、宮崎県や岐阜県では
「歩行者用イエローカード」などといった名称で交付を開始しているようです。

 歩行者の法令違反が増加傾向にあるため、今後全国的に歩行者への取り締まりが強化されるかもしれません。