ヘアアイロンで癖毛直しは校則違反? 黒染め、散髪繰り返し…沖縄の県立高校、校則の実情

3月に県内中部の高校を卒業した女性(18)は、高校3年間、ヘアアイロンで焼けた髪色を指摘され続けた。
染髪はしていないが、癖毛を真っすぐ伸ばすために中学からヘアアイロンを使用していたため、髪の一部が少し明るくなっていた。

校則には「ドライヤーやヘアアイロンで髪色を変色させない」とあり、担任や生徒指導教諭に何度も黒染めや散髪を求められた。

3年前の入学時、女性を含む何人かの生徒は、地毛証明書の提出を求められた。
学校ではレベルスケールという、美容室や薬局などで使う髪の明るさを示すヘアカラーの見本を使って指導が行われていた。
「証明書提出のときは何番だったよ。今の方が明るい。加工染めしているよね」と指導された。
「黒染め買って持ってきたよ」と声を掛けられたこともあった。

一度は指導に応じて髪を切ったが、後日、黒く染めるよう改めて指導を受けた。
生徒の中には、指導による黒染めで髪が痛み、「また明るくなっている」と指摘されて黒染めを繰り返した生徒もいたという。

生徒指導される度、「癖毛を真っすぐに直すことがなぜ許されないのか」
「ヘアアイロンでの変色程度で、一体誰に迷惑をかけるのか。なぜ悪いのか」と教師に説明を求めたが、
「校則だから」「あなただけ特別扱いする訳にはいかない」と繰り返すだけだった。

保護者も学校に出向いて指導の意図を聞いたが、結局卒業するまで納得できる説明はなかった。
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