維新激怒、国民との相互推薦合意「白紙」 夏の参院選京都・静岡選挙区
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 日本維新の会と国民民主党が夏の参院選京都選挙区と静岡選挙区(ともに改選数2)に関して結んだ「相互推薦」の合意文書について、維新は28日午後5時から緊急会見を開き、白紙に戻すとした。

 維新の藤田文武幹事長は会見で、「向こう(国民民主党)のガバナンスが機能していない。白紙にせざるを得ない。元々の合意文書は先方がつくられたもの。われわれは党内手続きを経て、すべて丸のみした。前原さんには丁寧な対応をしてもらって感謝している」と述べた。

 合意文書は20日、国民の前原誠司代表代行(衆院京都2区)と榛葉賀津也幹事長、維新の馬場伸幸共同代表と藤田幹事長が署名した。

 署名後、国民民主党の玉木代表ら一部議員が、合意文書に記された「政権交代」の4文字に反発。維新と中道改革保守勢力の結集を目指す前原氏らとの路線対立が顕在化し、玉木代表が党内で修正協議を指示していた。

 維新の松井一郎代表は27日の会見で、玉木氏の対応を「戦の時に味方だと思っている人が(話を)聞いてないからって、一生懸命まとめてきた前原さんを背中から切っている」と強く非難し、前原氏を擁護していた。

 京都選挙区では、維新が新人で大阪ガス社員の楠井祐子氏(54)の立候補を予定し、立憲民主党現職で前幹事長の福山哲郎氏(60)、自民党新人で京都市議の吉井章氏(55)、共産党新人で元長岡京市議の武山彩子氏(51)も立候補を予定している。