NTTとスカパーJSATは、宇宙や成層圏で通信ネットワーク事業を展開する新会社「スペースコンパス」を7月に折半出資で設立すると発表した。光通信技術を活用した人工衛星間の通信網整備に取り組み、将来は1000億円規模の売り上げを目指す。

 NTTとスカパーは2021年5月に宇宙関連事業で業務提携を結んでいた。新会社ではNTTが通信技術、スカパーは通信衛星をはじめとする宇宙事業のノウハウを提供する。

 宇宙で集めた気象データなどを人工衛星経由で地上に高速送信するサービスを24年度から始める。25年度には基地局を載せた無人機を成層圏に飛ばし、携帯電話の通信網を構築する事業にも取り組む。空から電波を送受信することで、災害に強い通信網が可能になるという。

 NTTの澤田純社長は26日、東京都内で開いた記者会見で「地上から宇宙へと事業を拡大していきたい」と述べた。

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