ちょまど(千代田まどか)
2022/04/07 12:45
お題が「松屋での思い出(春)」ということで。
2014 年の春、4/25。忘れもしない、松屋に魂を捧げる啓示を受けた、記念すべき日です。
2014 年 3 月に私は女子大を卒業し、内定先の会社のある都内に引っ越して、人生初の一人暮らしを始めました。
人間の居住区より、牧場や畑、林の方が多いという、ド田舎での暮らしが長かったもので、「大都会」の東京に対し恐怖心を抱いておりました。東京怖い。なので防犯のしっかりしたアパートを選んだら、6 畳ワンルームで家賃が 7 万円もしました。そこからニトリでベッドなど家具を揃えたら、学生時代の約 30 万円の貯金は一気に無くなりました。
気づいていなかったのです。4/25 の初任給まで収入が一切無いことを。
3月半ばから始まった内定者研修から 4/25 の間、大変でした。すぐに貯金は底をついたので、一日の食費が 50 円になりました。数百円ほど引き下ろそうと ATM に行きましたが、口座の残高が 30 円くらいしか無く、手数料が払えず おろせませんでした。
ずっとひもじい思いをしながらなんとか1ヶ月半サバイブした結果、4/25、ついに初任給を得ました!金曜日でした。
すごい!家賃や光熱費など差し引いても 5 万円も残ってる!
いくばくかを握りしめ、今まで気になってたけど一度も入れなかった、駅前の松屋に入りました。初めて。扉を開けた瞬間、美味しそうな匂いがふわっと漂いました。
牛めしミニを注文しました。当時は 240 円だったかな?高級でずっと食べられなかったものです。美味しそうな牛めしが、暖かな味噌汁と一緒に出てきました。
牛めしを口にした瞬間。あまりに美味しくて、涙をボロボロと流していました。久し振りに食べた温かなご飯。ひもじい戦時中に食べた白飯のような。お腹と心を満たしていきました。これがソウルフード…。
同時に、啓示を受けました。松屋に魂を捧げよと。
以来、私にとって松屋は「贅沢の象徴」となりました。
毎月給料日に松屋に行くようになり、次に転職した先は「隣のビルの一階が松屋」という最強の福利厚生でしたので、毎日松屋になりました。お金に余裕ができると三食松屋になりました。朝定食のコスパは爆弾。
現在勤めているところの日本オフィスは品川港南にあり、残念ながら松屋砂漠なので松屋が無く、あまり高頻度で行くことはできていないのですが、いつでも松屋のことを考えていますし、何を食べても、あの時食べた温かな松屋の牛めしに勝るものはありません。今までもこれからも。
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