「Puppy(パピー) Linux」は、「古いパソコンに新しい命を吹き込む」をコンセプトに開発されている超軽量Linuxです。数ある軽量Linuxの中でも最軽量の部類になり、10年前のPCにインストールしても快適に使用できます。シンプルな見た目のデスクトップは、GUIとして最低限の機能だけを提供し、ユーザーは無駄な装飾に気を取られることなく、作業に集中できます。「子犬(Puppy)」をモチーフにしたアイコンやウィンドウ装飾など、趣向の凝った見た目により、普段使いにも楽しくなります。

 USBメモリーやCD-Rを起動ドライブとして使用する「ライブ起動」を前提に作られており、OSイメージはわずか430Mバイトほどです。HDDにインストールすることで、さらに高速な起動や軽快な動作が可能になります。

 現在公式にサポートされているのは、「Ubuntu 20.04 LTS」をベースにした「FossaPup64 9.5」と、「Ubuntu 18.04 LTS」をベースにした「BionicPup32 8.0」の二つです。FossaPup64は64ビットCPU版のみリリースされており、32ビットCPUではBionicPup32を使用する必要があります。このほかにもPuppy Linuxを基に各国のコミュニティーが独自にローカライズした「Puplet」と呼ばれる派生版が世界中で開発されています。

いかそーす

10年前のPCでもOK、復活請負人「Puppy Linux」の底力
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01997/032500006/