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ソースくらい読めよ

優子さんは憧れていた仕事に就き、将来のキャリアプランも思い描いていましたが、結婚後すぐ、夫の親が倒れたことから、人生設計の大幅な変更を余儀なくされました。

結婚当初、夫とは20代の間は共働きで貯金を増やし、30代になったら子どもを…と話し合っていたのですが、30歳を目前に夫の母親が脳梗塞で倒れ、半身不随になってしまったのです。

夫の実家はそれなりに資産があり、姑をケアの行き届いた施設に入所させることは可能でした。しかし、問題は舅でした。「家族の世話を他人にやらせるなど恥だ」といって聞く耳を持たず、施設への入所を断固拒否。しかも舅は、家事はおろか、自分の身の回りのことも一切できません。簡単な食事の準備や掃除すらできず、すぐに日常生活が立ち行かなくなってしまいました。

夫は優子さんに頭を下げ、両親の介護と家事を懇願。夫自身も母親に寂しい思いをさせたくないと泣きつきました。優子さんは家族から押し切られる形で退職し、介護中心の生活に突入しました。

夫は仕事が多忙で帰宅が遅く、休日も不在がちで、優子さんはずっと孤軍奮闘。10年後に姑が亡くなり、姑の介護中にも舅が要介護状態に。舅が亡くなったのは、姑が亡くなってから5年後でした。優子さんの介護生活は15年に及びました。

「毎日やることがいっぱいで、あっという間に時間が過ぎてしまいました。その間、私の両親も亡くなりましたが、お見舞いに行く暇もほとんどなくて…」