◆@taiyonoibiki 2022年3月21日
 緊急速報 「戦争の勝敗は既に完全に結している」
前ペンタゴン軍事顧問ダグラス・マクグレゴー大佐に訊くロシア-ウクライナ戦況分析
/マックス・ブルーメンソール(聞き手)&アロン・マテ(聞き手)
『現在、政府全体がありとあらゆる全ての平和的解決に反対しています』。
ロシアが優位にあるということを口にすることすらできない雰囲気です。
『今やウクライナはもう二の次になり、ロシアを破壊し、ウラディミール・プーチンを倒すことが作戦の目的になっています』
そして何の根拠も証拠もないのに、何かとてつもない大惨事が近々ロシアに起こってプーチンが失脚する
といった希望的観測があたかも現実性のある予測のように語られています。
もちろん、そんな事が起きる僅かな兆しも見えません。
しかし、ワシントンでは全員がロシア・ヘイト・キャンペーンに飲み込まれて、
たとえ事実がどうであれ、それは今後も少なくともしばらくは続くでしょうね。

戦況を率直に説明すると、すでにウクライナ軍は完全に包囲され、補給路を断たれ、いくつかの街や都市で孤立している。
彼らは時おり些細な抵抗を試みるのが精一杯で、もちろんそれが大勢に影響することはありません。
『戦争の勝敗は既に完全に決したのです』。
『ロシア軍の関心事は最初からいかに市民の犠牲を出さないで作戦を遂行するか』という事でした。
また『軍事施設以外のインフラを破壊しない』ことでした。
プーチンはそれを軍に厳しく命じていました。それが開始後数日間、作戦をソフトなものにしてしまった原因です。
しかし、それはウクライナ軍と西側に「ロシア軍は強くない」という誤った印象を与えてしまうことになりました。
『しかし、事実はその正反対で、ロシア側に圧倒的勝利だったのです』。
すでに勝敗が決した今、戦いを続けていたずらに犠牲者を増やすのはバカげています。
それにもかかわらず、ワシントンは今後も戦争を継続するために、武器を送り続けることで満場一致しているのです。
あたかも明日にでもロシア軍にとんでもない大惨事が起きて壊滅するというようなことを信じようとしているのです。
しかし、それはあり得ないですね。

すでに私たちは、『ロシア軍が注意深く人口の多い地域への侵攻を避けている』ことに気づいています。
なぜなら、そこはウクライナの穀倉地帯だからです。『ロシア軍は穀倉地帯に入ることを厳しく禁じられている』のです。
なぜなら、春の種蒔きの時が近いからです。ロシア軍はそれを損いたくはない。
小麦や大麦の収穫を損ないたくないのです。いつもの年のようにウクライナ人に農業をしてもらいたいと思っているのです。
それらのことを考慮すると、『ロシア軍は今のところ、コントロールすべき全ての事をうまくコントロールしている』と評価していいでしょう。
ところが、西側のメディアは「ロシア軍はまだ支配テリトリーを拡大していない。だから作戦はうまくいっていない」と盛んに言っています。
『ロシア軍はテリトリーに興味はありません』。
作戦はその第一日目から、ウクライナ軍の破壊(解散)に集中していました。『そこで一番の問題がマリアポールです』。
そこに約3,000のAzovの狂信的軍団がいて、マリアポール市民が脱出することを許さない。
いくらロシアが人道的回廊を開いて脱出を促しても、Azovは市民を人質にとっている。
そのことを西側メディアは全く報道していません。
なぜなら、それを報道すると「ロシア人が市民を虐殺している」というナレティヴを損なってしまうからです。