フジパン(名古屋市)は2日、「本仕込食パン」や菓子パンなどを、7月1日納品分から3~9%値上げすると発表した。小麦価格の世界的な高騰を踏まえた。同社は1月にも値上げしており、年に2回価格を引き上げるのは初めてだという。

 食パンが6~8%、バターロールなどが5~9%、菓子パンは3~8%値上げする。和洋菓子の価格も3~6%引き上げる。

 フジパンは、1月に食パンや菓子パンなど約3割の製品を平均8・0%値上げしていた。7月の値上げの対象は「一部を除いたほぼ全ての製品」(担当者)になるという。

 北米での不作に加え、ロシアによるウクライナ侵攻で、小麦の国際価格が高騰していることが要因となった。4月には、日本政府が製粉業者などに売り渡す輸入小麦の価格を17・3%引き上げた。油脂類、レーズンなどの価格も高騰しているという。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220502-OYT1T50085/