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東急建設と石坂産業、廃棄物選別ロボットの実ライン導入試験を開始
発表日:2021.01.07

東急建設(株)と石坂産業(株)は、工事現場等で発生した廃棄物(以下「建設混合廃棄物」)の自動選別を行うロボットを共同開発した。東急建設(株)は、2006年から解体現場向け廃棄物選別ロボットの研究開発に取り組んでおり、建設廃棄物リサイクル分野における独自性のある取組の展開を宣言している。一方、石坂産業(株)は、全天候型独立プラントにおいて産業廃棄物の中間処理を行い、建設廃棄物の乾式による分別分級技術のノウハウなどを蓄積している。今回、ベルトコンベア上に連続搬送される建設混合廃棄物をカメラで撮影し、カラー画像と距離画像から深層学習(ディープラーニング)による解析技術で廃棄物の種類と位置を特定して、木材だけをピッキングすることができるロボットを、既存の中間処理プラントの手選別作業ラインに試験的に導入した。2020年度内に2台体制でピッキング数の処理スピード(目標:2,500 個/時間)や、選別精度や耐久性の検証を行うとともに、追加学習機能を使用して、日々変化する廃棄物に順応できる技術への高度化を図るという。