メルカリの売上金を返済にあてられるなどの機能があり、すでにクレジットカードを持っている人の利用も増えているとのこと。
清算方法は翌月一括払いの「翌月払い」のほかに、リボ払いに相当する「定額払い」があり、後者を申し込むと指定信用情報機関の1つであるCICに情報が登録されます。

毎月の利用上限金額は、メルペイが決めた限度額の枠内で設定できます。
この枠は「予告なく変動する可能性がある」と説明されており、過去にも変動したとの報告をSNS上で確認できますが、5月1日からこうした報告が急増しています。

特徴として、それまで20~25万円の枠があったにもかかわらず、突然「100円」や「1万円」などに大きく下がったとの報告が続出しており、これまで延滞することなく返済してきたとの声も多いようです。

原因として、システムの不具合や、最近話題の「不正利用」対策ではないかと疑う声もありますが、メルペイに確認したところ
「誤動作ではなく、また不正利用の観点とも異なり、メルペイスマート払いの利用限度額の定期的な見直しによるもの」(メルペイ広報)との回答でした。

メルペイ社内でもユーザーから多数の反応があったことは把握しているようですが、限度額が大きく変わった背景として、メルペイが運用している「AI与信」における与信ロジックに見直しがあったことを挙げています。

「詳細はお伝えできませんが、当社では、お客様に安心・安全にサービスをご利用頂くため、返済能力調査を精緻化する取り組みを行っております。
その一環として弊社内のデータと法令に基づき提供される指定信用情報機関のデータ等を基に定期的に与信ロジックの変更を実施しています」(メルペイ広報)

その結果、これまでメルペイスマート払いで延滞などをしていない場合でも、別の要因によって限度額が「20万円から100円」などに大きく下がることはあり得る、というのがメルペイの回答といえます。

そもそもAI与信とは何なのでしょうか。メルペイは2021年4月に施行された改正割賦販売法に基づく「認定包括信用購入あっせん業者」の第1号として認定を取得。
メルカリの利用実績など独自のデータから与信審査をすることが特例で認められています。

https://news.yahoo.co.jp/byline/yamaguchikenta/20220503-00294366/