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頂点を極めた「100円ショップ」の時代が終わる?
https://maonline.jp/articles/the_era_of_100yen_shops_will_be_over220428?page=2
100円商品の減少と過当競争が大きな懸念
売上増に貢献している高額商品も「高付加価値戦略」と言うよりは、100円ショップ向けに安価な商品を大量生産していた中国の人件費高騰と円安によるコスト高騰に対応するための「背に腹は代えられない」対策だった一面もある。

「300円ショップ」や「500円ショップ」は、「100円ショップ」とは別の業界と位置づけられていたが、今やその境界は曖昧(あいまい)になってきた。円安や中国での人件費高騰は止まりそうになく、今後は100円ショップでも高額商品の割合が増えるとみられる。

高額商品にはワイヤレスイヤホンやホットサンドメーカーなど、他社製品に比べると格安な1000円商品も。一方で、従来は100円だった商品が200円以上に値上げされているケースも増えている。100円ショップユーザーは、日用の消耗品を買い求めるケースが多い。こうした商品が値上げされると、客離れのリスクが高まる。

100円ショップは店舗増による競争激化で値上げが厳しい状況にあり、客離れリスクを懸念して利益を減らしてでも100円商品を維持せざるを得ないケースも十分想定できる。そうなれば経営不振からチェーン店の撤退や独立系小規模店舗の廃業が相次ぐ可能性も高い。

いずれにせよ、100円均一で勝負する「100円ショップ」は縮小していくことになりそうだ。所得が伸び悩む中、庶民の強い味方だった「100均」だけに、国民生活に及ぼす影響は決して小さくない。