元海上自衛官で水難学会副会長の安倍淳氏によると、水深120mでは水圧により物体が陸上の13分の1の大きさまで圧縮されてしまうそうです。

バスケットボールがソフトボールの大きさに圧縮されてしまうほどの圧力がかかるため、特別な訓練が必要です。まず、潜水員は陸上にいる時から、気圧を変えられる部屋にこもり、事前に体を慣らします。そして、その状態を保つことができる加圧タンクで海の中に入ります。目標の深さに到達した時には、既に体が高い水圧に慣れているため、外に出て作業ができるということです。

安倍氏によると、飽和潜水はダイバーにとって「まさに命がけの作業」と話していました。