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第2の給与「文通費」改め「調査研究広報滞在費」? 名称変更で合意

 国会議員に支給される文書通信交通滞在費(文通費)をめぐって与野党は24日、文通費の名称や目的を変更することと、在職日数に応じた日割り支給にすることで大筋合意した。日割り支給は昨年の臨時国会でも与野党で一致していたが、使途の公開で合意に至らず、見直しが進まなかった経緯がある。

 文通費は議員の歳費とは別に毎月100万円が支給され、文通費の名を借りた「第2の給与」などと指摘されてきた。先の衆院選を機に、野党が在職日数が1日でも満額が支給されるのはおかしいと提起し、見直しを協議してきた。

 各党は24日の協議で、歳費法や国会法に定められた文通費の名称や、「公の書類を発送し、公の性質を有する通信をするなどのため」という目的が、本来の趣旨とはズレがあるとの見解で一致。法改正によって、名称や目的を変更することでおおむね合意した。出席者によると、名称は「議員活動に関わる調査研究広報滞在費」といった案が上がり、各党で持ち帰って議論することになった。