青森県平川市の猿賀神社で3日、崇敬会大祭が行われ、伝統の「鬼面奉射神事」で悪疫退散とともに新型コロナウイルス感染拡大収束を願った。

 大祭は感染防止対策のため、崇敬会の工藤義春会長ら約20人に参列者を限定し開催。拝殿で祝詞奏上など神事を執り行った後、鬼の面が描かれた木札が置かれた拝殿横で山谷敬宮司が鬼面奉射を行った。

 山谷宮司は約10メートル離れた約40センチ四方の鬼面を狙い、2度矢を放ったが命中せず。太刀に持ち替え、気合を込めて鬼面を打ち払い、邪気を断ち切った。

 また、神職2人が津軽神楽「朝倉の舞」を奉てん。明るい世の中に一日も早く戻ることを祈りながら踊りを披露した。終了後、山谷宮司は「矢は外れたが、鬼(面)の近くをかすった。コロナが早く収まるのではないかと感じた」と話した。

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