コロナ禍のフィリピンは今年、ベビーブームとなっている。フィリピン人口委員会のペレス委員長は「昨年150万台だった出産数が今年は230万前後になる」と予測している。

フィリピンの合計特殊出生率(1人の女性が一生の間に産む子どもの数)は、2010年は3・18だったが、18年には2・58まで下がった。それでも東南アジアでは現在もラオスに次いで高い。フィリピン人の中央年齢は24歳とされ、65歳以上の高齢者の割合は10%にすぎない。
高齢化に悩む日本から見ると、うらやましいような人口状況だが、ペレス氏は「人口抑制のため、合計特殊出生率を2・1まで下げることを目標にしていたが、コロナ禍で目標達成が遅れることになってしまった」とむしろ嘆く。

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