中国の「墨子号」が新記録となる1200キロ離れた場所への量子状態転送に成功
人民網日本語版 2022年5月8日(日) 5時40分
https://www.recordchina.co.jp/b893792-s6-c100-d0165.html
中国が打ち上げた世界初の量子科学実験衛星「墨子号」は、人類が遠距離
量子通信を実現するための新しいプラットフォームを提供している。
中国科学技術大学は6日の取材に対して、同大の潘建偉院士及び同僚の彭
承志氏、陳宇?氏、印娟氏らがこのほど、量子科学実験衛星「墨子号」を利用
して、地球上の1200キロ離れた2つの地点の間において、量子状態の遠隔転
送に成功し、グローバルの量子情報処理や量子通信ネットワークの構築に向
けて重要な一歩を踏み出したことを明らかにした。新華社が伝えた。
量子テレポーテーションを利用した遠距離の量子状態転送は、量子通信網を
構築するための重要なチャンネルとなる。ただ、その実現の過程で、量子もつれ
の配布の距離と質はチャンネルの損耗や量子デコヒーレンスといった要素の影
響を受けるため、テレポーテーションの距離の限界をいかに打破するかが、世
界の量子通信研究の中心的な問題の一つとなっている。
中国が打ち上げた世界初の量子科学実験衛星「墨子号」は、人類が遠距離量
子通信を実現するための新しいプラットフォームを提供している。
(提供/人民網日本語版・編集/KN)