マサチューセッツ工科大学(MIT)の視覚・コンピュテーショナル神経科学の教授・Pawan Sinha氏は、人間の視力も含めて説明してくれてます。
技術的な細かい部分を説明しときましょう。正常視力(よく視力1.0と呼ばれるもの)は、ふたつの点を「60分の1の角度」で見分けられることを指します。どういう意味でしょうか? 人の親指の幅は、腕を伸ばして見るとだいたい「2度」に相当し、1度は60分に分けられます。つまり、親指の幅の分だけ120個の点々を描いて、それを腕の長さの距離から見ると、ひとつひとつの点がかろうじて見えるといったところです。それ以上遠くになると、または点の数を増やすと、それが点なのかつながった線なのかが見分けられなくなるでしょう。
この計算をTVに置き換えると、幅60インチ(約1.5m)の画面を5フィート(約1.5m)の距離から見るなら、解像度の限界は4Kだとなります。この距離ならHDと4Kの差が見分けられますが、4Kを超えると(たとえば8Kにすると)、違いがわからなくなるはずです。4Kと8Kを見分けるには、TVぎりぎりに近づく必要があります(非常に不自然です)。なのですごく巨大なスクリーンを買おうとしてるのでない限り、またはTVを間近で見るつもりでない限り、4Kで十分なんです。(4Kから)8Kへのステップアップは、普通のリビングルームでは違いがわからないはずです。
https://www.gizmodo.jp/2022/05/giz-ask-4k8k.html