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2022/05/10(火) 23:32:08.41ID:3ajJYd4i0中央銀行の独立性が好ましい理由として、政府が往々にして、短期的な政策目的(選挙前の消費刺激、雇用の拡大など)を優先させてしまうことがあげられている。短期的政策は、長期的な経済の安定、インフレ率の急上昇などを通じて、金融市場の安定を損なうことがあるからだ。中央銀行が、中期的なインフレ率の低位安定を目標において、金融政策を決定することで、物価水準は安定して、長期的に成長や雇用にも良い影響がある、という理論に基づいている。
中央銀行の独立性が望ましい、という考え方は欧米の学界・政策の現場では、1980年代に主流の考え方となり、日本でも90年代には広く受け入れられることとなった。98年の日銀法の改正では、独立性を担保する条項が盛り込まれている。たとえば、総裁、副総裁および政策決定会合の決定権をもつ審議委員の任期を5年として、任期中は意見の違いを理由に罷免されることはない、とされた。
このように日米欧で、最近約30年間も揺るがなかった理論と実践が、欧米では、このところ批判にさらされている。
https://forbesjapan.com/articles/detail/24653