10日、北海道留萌市内の山林に山菜取りに入ったまま行方が分からなくなっていた73歳の男性が救助されました。
男性は崖から約100メートル下に滑落し、衰弱した姿で発見されました。

救助されたのは、留萌市見晴町に住む73歳の無職の男性です。
10日午後1時40分ごろ「山菜取りに出かけた父が時間になっても帰ってこない」と、男性の娘から警察に通報がありました。

警察によりますと、男性は10日の午前9時半ごろ、自宅の裏山に「ウド(山菜)を採りに行く。昼には戻る」と家族に伝え、
1人で山菜取りに出かけましたが、昼を過ぎても帰宅しませんでした。

通報を受けた警察や消防が、男性が持っていた携帯電話の位置情報などから山林を捜索したところ、
午後7時前、30度から40度の傾斜の崖の下約100メートルのところに滑落し、衰弱した男性を見つけ救助しました。

男性は骨折などはしていませんでしたが、寒さのため消防隊員の問いかけにうなずくしかできないほど衰弱していたということです。
男性は病院に運ばれ、手当てを受けていますが、命に別状はないということです。

10日の留萌市の気温は夜になると気温は10℃を下回り、警察は山菜採りをする人に「1人で山に入らない」
「行き先を家族に伝える」「十分な装備で出かける」といった基本事項を守るよう呼びかけています。

https://news.goo.ne.jp/article/hbc/region/hbc-84d8526fc29e9d4d0ab60f648d1603a0.html