50年前の沖縄に生きていたら…日本に復帰? 米国統治のまま? 琉球国として独立? 今の高校生の答えとは

「沖縄県内外の若者たちと共に復帰を考えたい」。そんな思いを胸に、取材を重ねて来た「#復帰検定~オキナワココカラ」。
最終回はこれまでの取材で得た情報を基にした出前授業を開催した。沖縄タイムスとNHK沖縄放送局の20代の記者や職員でつくる取材班は、うるま市の県立石川高校と宜野湾市の沖縄国際大学を訪れ、生徒や学生約50人と共に復帰の意義について考えた。

<中略>

8グループのうち独立を選択したのは4グループで最多。2年生の上間大樹さん(17)は「沖縄は所得が低い。独立して外国の企業を多く誘致すれば、優秀な人材を育成できて給料が今より上がるのではないか」と選んだ理由を説明した。

次いで、3グループが「日本に復帰」を選択した。
選択肢のどれも選択せず「世界中の国を一つにまとめる」と新たな答えを導いたグループもあった。

メンバーの一人の池宮城央嬢(おひな)さん(17)=3年生=は「戦争がなかったらアメリカに統治されることもなかった」と指摘。「国も法も一つにすれば、戦争や差別はなくなるはず。選択肢があること自体が平和じゃない」と話した。

授業を終え、思ったより問題が解けなかったと打ち明けた3年生の照屋朱梨さん(17)。「沖縄のことをもっと深く知りたいと思った」と力を込めた。
(北部報道部・玉城日向子)

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/956224