口に触れると感じる塩味1・5倍、「しょっぱい箸」明治大とキリン開発
2022/05/10 16:18

 塩味を1・5倍に感じるようになる箸型の装置を開発したと、明治大と飲料大手キリンのチームが発表した。箸を口に入れた時、微弱な電流で刺激を加えるユニークな仕組みだ。同社は2024年度までに、減塩の食生活を送る人向けに商品化を目指すという。
開発された箸型の装置。箸の先端から微弱な電流が流れる(明治大、キリン提供)

 同大の宮下芳明教授(ヒューマン・コンピューター・インタラクション)らが開発したのは、箸と腕時計型の機器をつなぎ、箸が口に触れている間、微弱な電流を流す装置。実際に、減塩生活を送る40~65歳の男女36人に、この装置を使って薄い塩味の寒天を食べてもらったところ、電流を流し始めて約1秒後から塩味が強く感じられるようになったという。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20220510-OYT1T50076/