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トリプラ、QRコード活用でクレカ決済 手数料負担軽減

宿泊予約システムを手掛けるtripla(トリプラ、東京・中央)は宿泊業者向けに、QRコードを活用して宿泊者がクレジットカード払いを完了するシステムを発売した。利用者は受付でスマホからQRコードを読み取って、クレカ番号を入力する。非接触で決済するとともに、通常のカードリーダーを使う場合よりも手数料がかからないようにして宿泊業者の負担を軽減する。2023年10月までに累計で700施設への導入を目指す。

トリプラはホテルや旅館のホームページからの予約システムを手掛けており、全国で約1300施設が導入している。今回開発した「tripla Pay(トリプラペイ)」は、支払いの際に宿泊業者がタブレットなどで支払い情報と金額を入力する。顧客は表示されたQRコードを読み取ってクレジットカード番号を入力して決済する。

トリプラがシステムを手掛けるため、決済手数料を下げて提供できる。具体的な手数料は公開していないが、目安として1泊5万円で20室がある旅館で50%の稼働を想定すると、業界平均とされる決済手数料3.5%のクレジットカード払いと比べて、1カ月あたりで約20万円費用を削減できるという。また、支払いの際にメールアドレスを登録してもらって明細を送ることもでき、宿泊業者にとって後の営業にも活用できる。