遺族「当然のこと」火災の荒川工場で5月中の生産再開断念 他工場も日程決まらず 三幸製菓
https://news.yahoo.co.jp/articles/efbcce50c7733a61af0b90f88e0d35c1eef339d8

2月に起きた三幸製菓・荒川工場の火災では、従業員6人が死亡し、1人がけがをしていて、
警察が業務上過失致死の疑いで捜査を進めています。

火災の後、三幸製菓は荒川工場を含む県内3つの工場で生産を停止していますが、
4月にホームページで「5月中旬以降から順次、生産を再開する予定」と発表していました。

しかし、遺族によりますと、三幸製菓の社員が11日に自宅を訪れ、
荒川工場での生産再開について次のように説明したということです。

「強制ではないが、消防から工場再開の許可が下りないため、5月中の工場再開はない」

三幸製菓によりますと、当初は防災対策や安全性を建物ごとに確認し、
終わった建物から生産を再開する予定でしたが、村上市消防本部から
「工場全体の防災対策を講じた上で再開したほうがいい」と指導を受け、
建物ごとではなく工場ごとに再開を判断する方針に変えたということです。

荒川工場での5月中の生産再開を見送ったことについて、遺族は
「当然のこと。安全性が全く保証されていないのに再開してはいけない。それよりもまず記者会見での謝罪を」
と話しています。

三幸製菓や消防によりますと、新潟市北区と新発田市にある残りの2つの工場についても
まだ生産再開が決まったところはなく、再開前に消防が実施する立ち入り検査の日程も
決まっていないということです。