テラ(LUNA)が上昇──TerraUSDは時価総額第3位のステーブルコインに
https://news.yahoo.co.jp/articles/02c3ff068c196df8ad4ffa4688348f261cabe8ed
暗号資産テラ(LUNA)は19日、アジア取引時間の早い段階で約17%上昇して92.07ドルとなった。その後、利益確定の売りがあり、当記事執筆時点では89ドル付近となっている。今月初めには史上最高値120ドルを記録、その後、約37%下落していた。

ステーブルコインのテラ「何もかもが崩壊」−DeFiの花形から死のスパイラルに
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-12/RBQRMXDWLU6801
数学とソフトウエアを組み合わせデジタル通貨をドルのように機能させる有名な試みが劇的な形で崩壊しつつあり、その支援者や「DeFi(ディーファイ、分散型金融)」にとってこれまでで最大の試練となっている。

  「テラUSD(UST)」はアルゴリズム型ステーブルコインの一つで、コードやトレーダーのインセンティブなどを複雑に組み合わせてドルとの1対1のペッグを維持する設計だ。USTは同じエコシステム内にある暗号資産「ルナ」と双方向で交換可能だ。

  USTなどの特徴は、そのデジタル資産エコシステムからの離脱や仲介者への依存、価値変動への懸念を伴わずに暗号資産トレーダーが容易かつ迅速に取引できる点だ。USTのボラティリティー管理ソフトを利用することで、アービトラージ(裁定取引)の機会はさらに大きくなる。要するにUSTは暗号資産の理想だ。

  ほんの1カ月前には、ブロックチェーン「テラ」と主要な支援者ド・クォン氏にとって未来は明るく見えた。ルナの担保提供を目的とする組織ルナ・ファウンデーション・ガード(LFG)はUSTのペッグ補強に向けビットコイン15億ドル(約1900億円)強相当を購入した。当時、ルナの価値は過去最高の119ドルだった。

  しかし、今月9日にはUSTを安定的に維持するはずの仕組みがどれも機能しなかった。USTは同日に一時60セントまで下げ、11日にはさらに下落して約20セントを付けた。184億ドルに上っていた時価総額は50億ドルに急減。ルナも一時2.35ドルと大幅に下げた。

ビットコイン、重要な抵抗線下回る−ド・クォン氏のUST下落

  相場が崩れる前にリスク回避に動いた暗号資産ファンド、ファサナラ・デジタルのパートナー兼責任者のニキタ・ファディーブ氏は「多くの人が不意を突かれた。何もかもが崩壊した。全面降伏だ」と語った。