川崎重工業から中国の関連会社に出向し自殺した男性社員の遺族が、およそ1億円の損害賠償を求めて訴えを起こしました。

訴えによると、川崎重工業にエンジニアとして勤めていた男性(当時35歳)は、中国の関連会社に出向した2013年にうつ病の症状となり、自殺しました。

男性は中国語をほとんど話せず、専門外の業務も任されていて、遺族は、過大な業務を抱えた状況を会社側が放置したとして、12日、神戸地裁におよそ1億円の損害賠償を求めて提訴しました。

【自殺した男性の妻】
「夫はすごい子煩悩な人ですごい優しい人だったんです」
「利益を追求するんじゃなくて、会社員一人一人を大事に思ってほしいというのは切に願います」

川崎重工業は「コメントを差し控える」としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7bf7a722f8da7716267194d1107afa97ec62b479