中国の少女が「三国志」を例にウクライナ戦争を解説、フィリピン外相までが称賛―中国メディア

 2022年5月11日、中国メディアの観察者網は、中国の少女がウクライナ情勢を三国志になぞらえて解説する動画が注目を集め、
その的確さにフィリピンの外相までもが称賛したと報じた。

 記事によると、ネット上にこのほど、中国の学校の制服とおぼしきポロシャツを着た小学生くらいの少女が、
父親からウクライナ情勢について質問を受けて、ちょっと考えた後に自信満々に英語で回答する動画が拡散した。

 この少女はまず、戦争に苦しむ人々に同情を示した上で、ウクライナ情勢について最近見た三国志に似ている部分があるとし、
米国を首班とする北大西洋条約機構(NATO)を曹操の勢力、ロシアを孫権配下の江東地域、
ウクライナを両者に挟まれて争いが絶えない荊州になぞらえ、
「荊州が曹操の手に落ちれば、『戦略的緩衝地帯』がなくなり、孫権にとっては脅威が増す。
だから赤壁の戦いが起こった。今のロシアとウクライナとの衝突も一緒。
NATOはウクライナまで勢力を拡張しようとしており、これを隣のロシアは脅威として捉えたためにウクライナでの紛争が起こった」と解説した。

 また、ウクライナのゼレンスキー大統領の行く末については、荊州を支配していた劉表の息子、劉琮の名前を出し、
「曹操に攻め込まれるという脅威の中で父の劉表は病にかかって死んだ。そして、劉琮は家臣の進言を聞き入れ、戦わずして曹操に降った。
こうして曹操は労せずして荊州を手に入れ、劉琮は歴史の舞台からフェードアウトしていった」と述べている。

 記事は、少女が朗々と英語で解説する動画が海外のSNSで注目を集め、
中でもフィリピンのロクシン外相がツイッターに少女の分析力と中国の教育を絶賛するツイートを行ったと伝えている。(翻訳・編集/川尻)

https://www.recordchina.co.jp/b894097-s25-c30-d0193.html