「鎮火までトイレ我慢」の消防署員を救え! 東京で大活躍の車とは?

いったん出動したら、署に戻るまでトイレを我慢しがち――。そんな消防署員のため、東京消防庁が昨年導入した「トイレカー」が活躍している。1年で40件以上の現場に駆けつけ、これまで「のどが渇いても、水分を控えるしかなかった」署員らの活動を支援した。東京消防庁は2台目の導入を検討している。

 「特につらいのは、冬の夜中です」。神田消防署(東京都千代田区)のはしご機関員、安彦(あびこ)貴浩さん(43)はそう打ち明ける。

 6年ほど前の年明け。午前2時ごろ、JR神田駅近くの古い民家や雑居ビルが立ち並ぶエリアで、火災が発生した。消火に時間がかかり、鎮火に夜明けまでかかった。

 消火活動に集中している間は気にならない。でも、勢いが弱まり鎮圧が見えてきてほっとすると、急に尿意が高まってきた。

 炎を相手にした仕事は熱中症と隣り合わせで、のどはすぐ渇く。それに、冷え込む冬の夜には温かい飲み物が恋しい。

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