牛が地球温暖化の要因? 総排出量の1%なのに…「牛を悪者にしない」 温室効果ガス排出削減へ、畜産農家の取り組みが始まった
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「急に牛がたたかれるようになってしまった」。
栃木県大田原市でホルスタインを肥育する前田牧場の齋藤順子さん(50)は、悲しげな表情を浮かべた。

風当たりが強まった理由の一つが、気候変動への関心の高まりだ。

牛の生産現場では、げっぷやふん尿の処理過程でメタンや一酸化二窒素(N₂O)が生じる。
温室効果はそれぞれ二酸化炭素の25倍と300倍だ。国内の温室効果ガス総排出量に対して畜産関連が占める割合は約1%にすぎない。
しかし、世界的には地球温暖化の要因として認知されている。