建築家池田武邦さん死去 霞が関ビル、HTB、アクロス福岡など設計
国内の超高層ビル建築のパイオニアで、長崎県佐世保市のハウステンボス(HTB)の設計を手掛けた建築家、池田武邦(いけだ・たけくに)さんが15日午前7時24分、老衰のため東京都内の病院で死去した。98歳。神奈川県出身。葬儀・告別式は親族で執り行う。喪主は長男邦太郎(くにたろう)さん。
太平洋戦争で軽巡洋艦「矢矧(やはぎ)」に乗り組み、戦艦「大和」とともに撃沈されたが生還。終戦後は東京帝国大建築学科に進み、卒業して設計事務所に勤務、国内初の超高層ビル「霞が関ビル」の設計チーフを務めた。50歳ごろから超高層ビル建設に疑問を抱き、自然との共存をテーマに福岡市のアクロス福岡などの設計に関わった。2000~04年にHTB会長を務めた。
池田さんが語り手となった聞き書き連載「超高層から茅葺(かやぶ)きへ」が09年5~9月、本紙に掲載された。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab85d2b5f1d7dec28091821c9ef849df3d234739