長崎県西彼長与町高田郷で舩橋英雄さん(53)、宏栄さん(53)夫妻が営むクリーニング店「洗濯工房」は、もう着なくなった学生服など学校の制服を無料で預かり、必要な人へ渡すリユース活動を13年ほど前から続けている。クリーニング代相当額を東日本大震災被災者の就学支援に充てており、総額は160万円を超えた。町のクリーニング店から善意の輪が広がっている。
 「どなたか使う方がいらっしゃれば」-。きっかけは幼稚園の制服一式を持ち込んできたお客のひと言。丁寧にクリーニングをした制服を無償譲渡する取り組みは、口コミで地域に広がった。扱う種類も中、高校の制服や学校指定のシャツ、コート、かばんなどにまで増えた。
 数年しか使わない制服だが、新品でそろえると数万円はする。洗い替え用、在学中に大きくなった、経済的な余裕がなく…と理由はさまざま。持って帰るときの「助かります」の声が励みだ。利用者は延べ600人を超えた。
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