学校法人明浄学院をめぐる21億円の法人資金横領事件に関与したとして、業務上横領罪で起訴され、無罪が確定した東証スタンダード上場の不動産会社「プレサンスコーポレーション」(大阪市)の山岸忍前社長(59)が、
部下だった同社元幹部の取り調べを担当した検事2人を対象に、証人威迫などの罪で提出した告発状を、大阪地検が受理したことが18日、関係者への取材で分かった。受理は11日付。

関係者によると、山岸氏は3月、告発状を最高検に提出。最高検は「回付(かいふ)」と呼ばれる手続きを進め、大阪地検が受理した。一般的に、告発事件は特捜部が捜査するが、
告発対象の2人が当時同地検特捜部に在籍していた経緯を踏まえ、今回は別の部署である刑事部が捜査に当たる。

告発状によると、検事2人は元幹部への取り調べで「損害賠償は10億、20億では済まない」などと発言して山岸氏との共謀を認めるよう迫り、虚偽の供述をさせたとしている。

特捜部は令和元年12月に山岸氏を逮捕、起訴。大阪地裁が昨年10月に無罪を言い渡し、確定した。

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