いまから17年前の2005年(平成17年)5月19日は、ニンテンドーDS用『脳を鍛える大人のDSトレーニング』が発売された日。

『東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング』は、任天堂から発売された脳活性化ソフト。『脳トレ』の略称で広く認知され、一大ブームにもなったので当時毎日プレイしていたという人も多ったんじゃないだろうか。

 世界で1901万本の販売実績があり、続編の『もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング』と合算すると販売本数は3389万本にも及ぶ。ニンテンドーDS本体の爆発的ヒットに大きく貢献したタイトルのひとつとしても有名だ。

 発売直後はそれほど注目はされておらず、販売数はかなり控えめといった状況。しかし口コミやテレビの報道などで次第に売上を伸ばしていき、約半年後に100万本を突破するまでにいたった。もともと書籍の『脳を鍛える大人の計算ドリル』シリーズなどがブームだったことも影響してか、加速度的に販売数を伸ばして一大ブームへと突入していくことになる。本作はゲームの知識や経験を必要とせず、老若男女が楽しめるソフトラインアップシリーズ“Touch! Generations”の1本として登場したため、本体といっしょに祖父母へプレゼントしたなんて人もけっこういたようだ。

 まるで文庫本を読むように、ニンテンドーDS本体を縦に持ってプレイするのがユニークなポイント。このプレイスタイルを最初に採用したのがどのタイトルかは不明だが、筆者は『脳トレ』で「こういうのもアリなのか」と非常に感心した覚えがある。

 簡単な計算問題を速くたくさん解いたり、名作小説の文章を音読したり。はたまたディスプレイに一瞬だけ表示される数字を記憶したりと、多種多様な“脳力”トレーニングに挑戦できる。なかでも熱が入ってしまったのは“脳年齢チェック”だったんじゃないだろうか。これは前頭前野の年齢を測れるという特殊なモードで、ランダムで3つのテストを行って測定していく。

 脳年齢が実年齢と同等もしくは若ければドヤれるところだが、実年齢よりもかなり年老いていたときはかなりのショックを受けてしまったはず。筆者も当然ショックを受けた側の人間だったため、ちょっとでも脳年齢を若返らせようと通勤の空き時間を利用してトレーニングに励んでいた気がする(笑)。

 2005年12月29日には、早くもシリーズ第2弾となる『もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング』が発売された。前作にはない新しい脳力トレーニングを収録していて、世界で1488万本売り上げている。

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