クールビズの公式サイトによると、環境省は、室内の温度を17度以上28度以下と定めた「建築物環境衛生管理基準」と労働安全衛生法の「事務所衛生基準規則」を基に、『冷房時の室温28度』を決めた。「各家庭やオフィスなどで、夏の冷房の設定温度を26.2度から28度に1.8度上げると想定すると、大きな削減効果が期待できます」と謳っている。
クールビズは、当時環境大臣だった小池百合子東京都知事が取り組んだことでも知られている。
ハフポスト日本版は5月11日、環境省に話を聞いた。地球温暖化対策課の担当者は、温度設定に科学的知見があったどうかについて、「労働安全衛生法の事業所衛生規則で定められている事業所の室温の上限が28度だったので、目安として設定した。クールビズの導入時に環境省として科学的知見があったのかは定かではない」と説明。設定温度の見直しの可能性は、「現時点で検討はしていない」と否定した。
その上で、「28度はあくまでも目安。温度だけではなく、無理のなく快適に過ごせる範囲で冷房の過度な使用を控えもらい、省エネにつなげたいと考えている」と述べた。